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筋・骨格系の痛み

「痛み」とはなにか?

痛みについてもっとも新しい考え方、とらえ方をまとめてみました。

参考文献は、熊澤孝朗著『痛みを知る』からです。

国際疼痛学会(IASP)による痛みの定義

痛みとは「不快な感覚性・情動性の体験であり、それには組織損傷を伴うものと、そのような損傷があるように表現されるものがある」と表現されています。

「感覚性・情動性の体験」とはどのようなものでしょうか?

痛みには感覚と情動の二つの要素が含まれます。感覚とは外界からの刺激を感じる働きのことですが、「痛み」にはそれだけとは言いきれない部分があります。
例えば痛みを受けた時、瞬間的に怒りが湧きあがったり、子供ならワッと泣き出したり、このような情動の反応を伴うことが多くあります。
また、呼吸や脈拍なども影響を受けます。あまりに痛みが強いと息を止めてうなったり、脈拍も早くなります。

治療の目標設定

  1. 身体の機能を最適レベルにまで回復させる。
  2. 痛みを減らす、または取り去る。
  3. 習慣的な薬の服用を減らす、またはなくす。
  4. 医療機関に頼らず生活できるようにする。
  5. 生活の質(QOL)を改善する。

一般的な筋・骨格系の治療施術をおこなっている医療機関はこのような目的のために治療・施術をおこなっています。

患者さんにとって最も望ましいことは痛みがなくなることですが、具体的には「何ができるようになりたいか」で設定することも必要です。痛みだけに治療の目的を設定してしまうと、痛みがほとんどなくなるまでは、痛みに伴った行動はできない、しないという考えに陥ってしまい、痛みの奴隷になってしまうためです。痛みはあってもあれもできる、これもできるという行動パターンを作ってしまえば、結果として痛み治療の効果が短期間にあらわれます。
患者さんによっては、「どのような人生を望むのか」というものまで設定することも必要になってくる場合もでてきます。このような医療者サイドと患者さんとの信頼関係を構築するためにも、時間をかけた話し合い、問診が必要です。

ここでなぜ欧米諸国では痛みについて研究されたのでしょうか?今までの痛みの概念で診断治療にあたっても良い結果がでていない、さらに良い結果が出ないということは、医療費がかさみ、休業補償、仕事ができないことによる経済的損失など、その国が経済的莫大な損失を国家的に被っているという現実が発生していることに、先進諸国が気づきはじめたのです。ちなみに米国の腰痛被害は11兆円といわれています。日本ではこのような統計はありませんが、やはり米国に比肩するといわれています。

欧米の「痛み」の取り組み

痛みの社会・経済面の損失
  • USAのおける1978年の統計
    国民の約1/3が慢性の痛みをもっている。その痛みのために数日間~数か月にわたり活動することができなかった。約7億日の作業期間が失われたと推定される。直接の医療費+間接の医療費(休業保険、疾病給付、不必要な医療費)の合計は当時のお金で年間6兆円と推定される。
  • カナダ、バーリントン市 [人口10万人強] の1984年の統計
    無作為に抽出された500人の住民のうち16%の人が調査前の2週間の間に身体のどこかが痛んだ。
  • オランダにおける背部痛に関する1991年の統計
    直接医療費は約500億円だが、間接医療費は約6,210億円と推定される。
  • アメリカ国立保健研究所の1982年の報告
    アメリカ国民の45%が一生に一度は絶え間のない痛みのためのケアや治療を探し、また国民の17%が関節炎の痛み、15%が頻繁な背中の痛みを経験しており、背部痛だけでも年間2,500万人が医師を訪れていると推定しています。そしてアメリカの国立労働安全衛生研究所は、こうした痛みがもたらす労働生産性の損失を年間1,000億ドル(約11兆円)と推定しており、アメリカの経済に途方もない額の打撃を与えているとしている。

米国では、このように莫大な経済的損失を国家が被っていいるのであれば、痛み研究を最重要テーマとして研究をおこなうことを、議会で採択されました。

「脳の10年」の次は「痛みの10年」

二十一世紀は「脳の世紀」と言われています。
それに先立つ1990年から10年間をアメリカでは「脳の十年」として、国を挙げて脳科学の研究を推し進めるという決議を議会で採択しました。そのアメリカが「脳」に続いて、国として取り組むテーマとして選んだのが、「痛み」です。

2000年、アメリカ議会は2001年からの10年間を「痛みの10年」とする宣言を採択したことにより、痛みの研究が飛躍的にすすみ、新たな痛みの考え方がわかってきました。

痛みの新しい考え方

痛みから医療が始まる

病院に行く動機で一番多いきっかけは?「体のどこかに痛みがある」、痛みは医療・医学の原点といわれています。私たちは、痛みがあるからこそ「体のどこかがおかしい」と気づき、「薬をつけよう」「薬を飲もう」あるいは「医者に診てもらおう」と思います。

「痛み」の新しい概念 ―「慢性痛症」という病気の存在

痛みとはなにかケガや病気があって、その症状の一つとして出てくるものとされてきました。しかし、その痛みのもとになったケガなどが治っても、痛みが治まらなかったり、それどころかますます痛みがひどくなって、生活に支障をきたすほどになる場合があるということが、以前よりわかっていました。
これまではそのような痛みは、原因もしくみも解明されていなかったので、「気のせい」にされてしまったり、ひどい場合は「詐病」(うそ、なまけ)で片付けられることも多かったようです。
しかし最近は痛みのしくみの研究が進んだ結果、それは「痛み病」とでもいう新たな病気であることが科学的に証明されました。

従来の慢性痛はただ単に長期化した痛みのことを指す

傷や病気があるから痛むのではなく、痛みのしくみ自体が病気になる場合を「慢性痛症」という表現をします。

痛みがあるから動いてはいけない。→今までの常識

※患者さんに「痛みがあるなら動かないでじっとしていてください」「安静にしていてください」とアドバイスしてきた。
この安静にして動かさないという行為が「慢性痛症」の引き金になったり、「慢性痛症」を悪化させてしまっている場合が多い。

急性痛と慢性痛
痛みの分類 「急性痛」「慢性痛」

急性痛:正常時の痛み、身体のどこかが傷つくと、身体のどの部位にも存在する痛みのセンサーである「感覚受容器」が反応し、そこから発せられた信号が脳へと伝えられて生じる痛みのことです。傷や病気に伴う症状としての痛みです。原因となる傷や病気が治れば痛みも警戒信号としての役目を終えて消えてしまいます。

「慢性痛」:臨床では三か月~半年以上の長期にわたって続く。従来、慢性痛は急性痛が長引いたものと考えられてきた。しかし原因となった傷はすでに治っているのに痛みが治まらなかったり、検査ではどこも原因らしき病巣もないのに、長期間にわたって痛みが続くという、急性痛では説明のできない不思議な痛みが訴えられることが多く発生しています。

慢性痛症

最近の研究によりこのような不思議な痛みは急性痛とはまったく違ったしくみを持つ、新たに生まれた痛みの病気「慢性痛症」であることがわかってきました。強い痛みが長く続くなどのことが引き金になり、痛みの神経系に歪みが起こり、その歪みそのものが痛みの原因となると考えられています。
痛み系が歪むと、本来なら痛みとして、感じられないような軽い刺激や、寒さや気圧の変化、また感情が昂ぶったり何かを思い出したりというきっかけでも痛みが起きたりします。このような痛みは傷を知らせるものではないので、明らかに警戒信号としての意義を失ってしまった痛みです。
痛みを起こす仕組みが違うので、急性痛によく効く鎮痛剤や鎮痛法もこのような痛みには無効なことが多いということがわかってきています。

慢性痛症は急性痛と違って、その痛みは「症状」ではなく「病気そのもの」であり、その痛みのしくみから考えた治療が必要としています。今までの痛みの考え方がこれだけ多くの痛み患者、慢性痛患者を作り出してしまい、新しい痛みの考え方で、治療をしない限り、今後も多くの痛みの治らない患者さんを作り出してしまうことになりかねません。
当院は早くからこの考え方を治療に取り入れています。思い当たる症状の方はぜひ来院いただき、このような考え方に基づいた治療施術を受けてください。

運動系と慢性痛症の関わり

2002年の統計(日本人の症状別有訴率)で腰痛、肩こり、関節の痛みという筋肉と関節に関係するもの、つまり運動器の不調がトップ3を占めています。運動器に慢性の痛みを持っている人が、いかに多いかがわかる。運動器の痛みは慢性痛症とも深く関係しています。運動器からの痛み刺激が、皮膚からの痛みより中枢神経に及ぼす影響が大きいといわれています。皮膚の神経刺激で起きた興奮は刺激後すぐにおさまりますが、筋肉の神経を刺激すると興奮が長引きます。つまり同程度の痛みでも筋肉の痛みは脊髄での影響が大きいということであり、可塑的変化を起こす可能性が高くなり、より慢性痛症に結びやすくなると考えられています。

動かないことで痛みの悪循環が起きる

痛みが治まれば筋肉は再び伸びて元の状態に戻ります。しかし痛みが入り続けると、γ神経系が働き続けて、筋肉は縮んだままになってしまいます。筋肉が縮んだままになってしまうと、硬くなって動かしにくくなり、痛み起こってきます。それが長期にわたると筋力の低下が起こる。慢性痛症では筋肉に力が入らないという症状が多く見られるのはこのことからと思われます。筋肉が縮んだままの状態が続くと、関節にも影響を及ぼします。動かしづらくなった関節を動かそうとすると、大きな痛みが生じてしまいます。痛いから動かさない、動かさないからまた痛いという悪循環が生じてしまいます。

このような患者さんは当院でも多く来院されています。「痛みが治るまでは、安静にしてください」という医療者サイドの説明が、これだけ多くの筋・骨格系の慢性痛患者さんを作ってきたことでしょうか。当院の治療後におこなう患者さんへの説明はこのような背景をよくお話しし、痛みについての最新の情報を提供しています。

痛みと神経圧迫

私たち柔整師の下に来院される患者さんの訴えで一番多い愁訴は{痛み}です。接骨院の看板を揚げていれば、痛みの問題を抱えた多くの患者さんが毎日来院されています。
最近、ここ数年痛みの考え方が大きく変わろうとしています。今回は新しい痛みのとらえ方を特集しました。私たち柔整師は急性外傷の専門家ですが、来院される患者さんのほとんどは慢性の痛みを抱えた患者さんばかりです。例えば腰痛や下肢痛が主として扱われている椎間板ヘルニアについて考えてみましょう。

1934年当時MixterとBaarが提唱した椎間ヘルニアの概念つまりヘルニアが神経根を圧迫して痛みや麻痺を引き起こすと云われてから80年以上も当時の医学がそのまま、まかり通っていることの方が不思議です。何の疑いもなく未だに神経根の圧迫が諸悪の根源と言われ、手術までされている患者さんの何と多い事か、気の毒な限りです。狭窄症、分離症、すべり症、変形性の疾患なども皆同じ類の考えで診断されています。

神経圧迫では神経のエネルギーに変化はない

米国ナショナル・カイロ大学で行われた実験があります。実験は犬を使った動物実験です。犬の脊椎を動かして椎間孔を狭窄させて神経を圧迫させ、そのときの神経の伝達速度の変化をみる実験です。

最終的には脊椎が脱臼するまで動かしましたが、神経の伝達速度には変化がなかったという結果がでました。神経の伝達速度には変化はありませんでしたが、椎間孔から出ている脈管系の循環障害が確認されました。

椎間孔から出ている組織は神経だけではなく、動脈、静脈、リンパなどがあります。神経の占める割合は1/3くらいです。椎間孔を狭窄しても神経を挟み込むようなことはないようです。

それよりも、脈管系は圧力に弱く特に静脈は顕著に反応するとされています。静脈に変形をもたらす力は、5~15mmhg(A4用紙を2メートルの高さから落下した圧力)くらいだそうです。

したがって、脊椎の動きによる椎間孔の狭窄からの神経圧迫による神経的なエネルギーの遮断はないようです。それよりも、脈管系の循環障害による神経組織の酸素不足による浮腫などが発生すると考えられます。

軟骨のすり減りは痛みの直接の原因ではありません

だいたい、半月板や膝関節の軟骨(硝子軟骨)のどこに痛みの受容器が入っていますか?
誰でも70歳過ぎると程度の差こそあれ、必ず、まず半月板が摩滅してきて半月板は消失してしまいます。それと前後して、硝子軟骨も80歳近くなるとすり減って、レントゲン写真の大腿骨と脛骨の間隙は、ほとんどなくなります。これは正しく老化現象です。髪の毛が白くなったり、皮膚のしわが多くなったり、皮膚にしみがたくさんできたり、すべて老化現象です。老化は基本的に痛みを出しません。ましてや、軟骨は年とともに誰しも全員が程度の差こそあれ、必ずすり減ります。すり減りの無い老人はいません。痛覚受容器のある神経終末は筋・筋膜・粘膜・靭帯・動脈などのあらゆる軟部組織にしか存在していません。確かにすり減った軟骨は治りませんが、すり減りが痛みの原因では決してありません。整形外科で最近痛み止めの代わりに、ヒアルロン酸の関節内注射をするようになりましたが、アメリカでは効果が無いという理由で、もうすでに数年前から使われていません。

膝の痛みは軟部組織から

膝の軟骨が痛みを出さないということは、わかっていただけたでしょうか。
痛みを発生させている膝のパーツは、筋肉、靭帯などの軟部組織です。一般的には、膝の治療はレントゲンを撮って、軟骨を含めた骨の診断をしていますが、実はこの診断行為そのものが、膝痛患者さんが減るどころか、増加する一番の原因になっています。1,800万人ともいわれ、今後も増加の一途です。レントゲン写真を前にして、医師から「軟骨がすり減っています。今後は無理をしないように使ってください。正座など膝を曲げることはしないようにしてください」と説明を受け、歳だから老化現象だからと諦めの心境になります。「もう自分の膝は治らないのか」とお先真っ暗になってしまいます。
このような膝痛患者さんの何と多いことでしょうか!

しかし、皆さんよく考えてみてください。膝の軟骨のすり減り(老化現象)は誰でも起こります。半月板は70歳くらい前後よりすり減り、硝子軟骨も80歳頃には、誰でもすり減ってほとんどなくなります。程度の差はあるにしろ、歳と共に誰でも、軟骨の使い減りは必ず起こります。軟骨のすり減りが痛みの原因であれば、70歳以上のお年寄りは全員膝の痛みが出できてもいいはずです。しかし膝痛なんか、一生亡くなるまでまったく経験しない方が、圧倒的に多いです。
レントゲン写真を撮れば、70歳以上の年齢の方はほとんど全員が軟骨のすり減りが、レントゲン写真から読み取れ、「○○さん、軟骨がすり減っています。これが痛みの原因ですから、上手に付き合っていきましょう」とお決まりの説明を受けます。「もう歳だから治りません」といわれたのも同様です。

しかし軟骨のすり減りで問題があるとすれば、スムースな膝の動きが阻害されることです。なめらかな動きではなくなることにより、膝の靭帯、膝まわりの筋肉に負担がかかることくらいです。痛みを発生させるのはこの負担のかかった靭帯、筋肉などの軟部組織です。しかしこの筋肉靭帯の負担は膝関節面のかみ合わせのくるいからが一番の原因ですから、関節面をきちんと合わせれば解決します。

ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)が膝で上下に連結して、膝関節を作っているのですが、この関節面がきちんと合っていれば問題はでません。しかしお歳と共に、立った時の姿勢が前かがみが強くなり、つまり前傾姿勢になってくると、骨盤が寝て(骨盤の後傾)きます。そうすると、骨盤に付いている股関節の構成パーツである大腿骨が外向き(外旋)になり下腿骨とで作られている膝関節の関節面がねじけてきます。捻じれた膝関節面は、人間の生理的な関節面から大きくずれてしまいます。この状態では、もちろん正座はできなくなり、膝関節の動く範囲(可動域)は減少してしまいます。

また膝関節は内側と外側の2点で支えているのですが、外側は開いた状態で内側のみで体重を支えるため、内側半月板と内側に分布している硝子軟骨が急速にすり減ってしまいます。なぜなら、内側1点で支えるには、小さな点より大きな面積の点のほうが安定するので、内側の軟骨を体がどんどんすり減らし、体のバランスを、体自体が保とうとするのです。軟骨をすり減らすより、重力に負けないような体の状態の方が、たいせつだと体が判断した結果なのです。

治療は逆に考えると、まず体全体のバランスを整えることが前提です。変形性膝関節症は体全体のバランスの崩れから、たまたま膝に負担がかかり、膝痛をおこしているに過ぎないのです。体の重心バランスを整える治療により、膝の治療をしなくとも膝痛は改善します。

当院では膝痛で来院された患者さんには、初診時は膝そのものの直接の治療はしません。それでも十分に結果が出ます。ということは、膝痛は結果であり元が他にあるということをわかっていただくためです。膝とは全く関係のないような治療施術ですが、それだけで十分に痛みは軽減します。さらに膝の動く範囲、可動域が増大します。人によっては正座が出来なかった方が、かかととお尻が付くくらいまで、屈曲できます。

いかに体全体のバランスがたいせつか、お分かりいただけたでしょうか。

膝痛特集

正座がしたい

私たち柔整師のところに来院される患者さんで腰痛、肩こり、膝痛は三大疾患です。この三つの疾患の中で一番治りが悪く、治療に時間を要する疾患は膝痛です。膝を動かす時に痛みがあるから、歩けない、正座ができない、階段の昇降がつらいなど体の動きに痛みが伴って、その痛みが長期間、何年も続いて生活に大変な不便を感じて困っている方が大変多い疾患です。

囚われの考え

「痛みだけでもとれませんか?」患者さんから尋ねられます。残念ながら長年続いている痛みを簡単にとれる技を持ち合わせていないので、すぐに痛みは取れません。しかし説明だけはしっかりします。膝疾患だけでなく腰痛でも慢性の痛みの考え方は慢性痛症として、じつは膝痛疾患ほど、今までの古典的な囚われの概念により、治らない患者さんの多い疾患はありません。反対にきちんと説明しただけで、たとえどんな治療であっても、帰り道は楽に帰れます。それだけ今までに、どこに行っても治らないと言われ、整形外科の先生も最終的には手術をすればいいと考えて治療しています。半ば諦めてきたのに、「だいじょうぶです。いっしょにがんばって治しましょう。私が責任を持って、できるだけのことはさせてもらいます。」と自信に満ちた保障をし、患者さんを勇気づけることで、患者さんは救われます。

ドクターショッピング

初回の面接で、今までなぜ治らないか、今後どのようにしたら治るのか、お互いに納得できるまで、医療面接をします。実際に話が長くなって治療の時間がなくなってしまうこともあります。どこの医療機関に行ってもいろいろ悪いとこだけ難癖つけられて、治ると言ってくれる先生は皆無です。だから膝痛ほどドクターショッピングしている患者さんが多い疾患もありません。

二人の変形性膝関節症の患者さん

太った60歳代後半の女性患者さんです。膝の痛みと腫れが引かなくて来院されました。整形外科では変形性膝関節症の診断です。水腫の穿刺も何回も繰り返しています。痛み止めの薬ももらって、毎日きちんと飲んでいます。しかし、いっこうに痛みも腫れも良くなりません。膝もだんだん曲らなくなってきています。

もうお一人、70歳後半のお婆ちゃんです。この方も膝が腫れて整形外科を受診して、何回も水腫の穿刺をしてもらっていましたが、受診の度に整形の先生から「何をそんなにもだいているの?また草取りしたのだろう。だから水が溜まるのだよ。安静にしていなさい。私の言っていることが守れないなら来なくていいよ」と先生に言われて、来院されました。この農家のお婆ちゃんはまじめに整形の先生の言われた通り、安静にしてなるべく膝は曲げないように、だいじにしていたそうです。草取りもしたかったけど、がまんしてやらなかったそうです。約一年もほとんど使わないようにしていたため、また曲げないようにしていたため、膝周辺の筋肉は落ちて、ほとんど曲がらない状態で来院されました。

人生の重荷

このような患者さん多いですよね。先生方の接骨院にもいつもこんな患者さん抱えて、難儀をされていることと、想像します。治療する側のまちがった考え方により、ここまで患者さんの人生に重荷を背負わしてしまい、これでは膝がいたくて当たり前、膝が曲がらなくて当たり前です。気の毒な患者さんを作ってきた患者さんへの言葉掛けには、特に気を付けたいものです。

ネガティブな説明(言葉かけ)

このような患者さんが初診で来院されたらどんな話や説明、言葉かけをしますか?
この患者さんはどこの整形外科に行っても、

  1. 太りすぎです、痩せなさい、痩せなければ治りません。
  2. 膝の軟骨がすり減ってしまっていて、すり減りは治りません。
  3. ももの筋肉が落ちているから運動してつけなさい。筋肉がないと骨が無理をする から,足首に錘をつけてリハビリをしてください。プールに行って水の中を歩いてください。筋肉がないと無いと治りません。筋肉が付けば、楽になります。
  4. 膝を曲げてはいけません。今の世の中、昔とは違って洋式の生活だから、膝が曲がらなくてもさして不便はありません。正座なんてもっての外です。
  5. 年もそろそろだし、これから無理しないで痛みと上手に付き合ってください。

1. から 5. まで、少し大げさに書いてしまいましたが、だいたいこんな調子です。これでは治りません。そもそも治らないと思って治療している病院に行って、高いお金払って、撮らなくてもいいレントゲン撮って、浴びなくてもいい放射線浴びて、もう治りませんとレッテル貼られて、治りませんという引導渡されて、これで治ったら奇跡ですよね。

この女性患者さんは長い間勤め上げて、子供も独立してやれやれ楽になった、これからお父さんと海外旅行でも出かけて、たのしい余生を思い描いていたかもしれません。年金も十分貰っているし、時間も十分あるのに、この膝のお陰でこれから先の人生真っ暗です。もう一人のお婆ちゃんは大好きな畑での農作業をやって健康で過ごせたのに、農業をあきらなければなりません。膝が不調なばかりにその患者さんの今後の人生までおかしくしてしまうのです。
こんな状態の患者さんが来院されたらいったいどのような言葉かけをすればいいのでしょう。

ポジティブな説明(言葉かけ)

その前に 1. から 5. までこの患者さんに下された残酷でネガティブな説明、言葉かけに反論してみます。

  1. 太っていることは膝の痛みに関係ありません
    太っていることは今回の膝の痛みには全く関係ありません。太った人が全員誰しも膝の痛みが出るのであれば、太っていることがこの膝痛の原因ですが、そうではないです。逆に痩せている人が皆、膝が悪くならないのでしょうか?そうではないです。痩せていても膝の痛い人は大勢います。この①のパターンは太っていることは悪いことだという世の中の間違った概念からきています。太っている人は、世間の人たちから悪いことをしている人種に見られ、気の弱い人は、悪いことをしている太った自分は罰を受けなければいけない。その罰がこの膝の痛みなのだと、潜在的に考えてしまいます。ダイエットを治療に取り入れている先生もおられると思いますが、この考え方からすると、痩せなければ治らないというネガティブ思考は、痩せない限り治らないのですから、ますます治らないスパイラルに陥ってしまいます。
  2. 軟骨のすり減りは痛みの直接の原因ではありません
    軟骨のすり減りは痛みの原因になりません。だいたい、半月板や硝子軟骨のどこに痛みの受容器が入っていますか?誰でも70歳過ぎると程度の差こそあれ、必ず、まず半月板が摩滅してきて半月板は消失してしまいます。それと前後して、硝子軟骨も80歳近くなるとすり減って、レントゲン写真の大腿骨と脛骨の間隙は、ほとんどなくなります。これは正しく老化現象です。髪の毛が白くなったり、皮膚のしわが多くなったり、皮膚にしみがたくさんできたり、すべて老化現象です。老化は基本的に痛みを出しません。ましてや、軟骨は年とともに誰しも全員が程度の差こそあれ、必ずすり減ります。すり減りの無い老人はいません。痛覚受容器のある神経終末は筋・筋膜・粘膜・靭帯・動脈などのあらゆる軟部組織にしか存在していません。確かにすり減った軟骨は治りませんが、すり減りが痛みの原因では決してありません。整形外科で最近痛み止めの代わりに、ヒアルロン酸の関節内注射をするようになりましたが、アメリカでは効果が無いという理由で、もうすでに数年前から使われていません。
  3. 運動をしないことが痛みの原因ではありません
    筋肉の問題です。そもそも日常生活を不便無く送っている方に、リハビリと称して1キロ程度の錘を足首に巻いて30回程度の下肢の上げ下げで筋肉が付くわけがありません。筋肉の増大を図るのであれば、回数なり重さなりをオーバーワークなほどしなければ、筋肉は決して増大しません。プールでの水中歩行は膝や腰の痛みのある人には有効です。水中に浸かっている身体は、月の引力と同じ6分の1になります。しかし、逆に考えれば、負荷の極端に減ったプールでいくら歩いても筋肉の増大は望めません。運動不足が悪い、運動しないから筋肉が落ちてしまったと考えるのも①の太っていることが悪いとまったく同じ発想です。この世の中に十分運動が足りている人なんてほとんどいません。ほんの一部のスポーツマニアだけです。運動はできれば続けて行った方が良いにこしたことはありません。しかし、運動をしないからといって、卑下したり、自分を責めたり、罰するのはいけません。運動はできなくても、膝の痛みにはまったく関係ありません。
  4. しっかり曲げましょう
    当院は開業して30年です。当時はトイレもほとんど和式で、どんなに膝の悪い人でも、膝が曲がらなくては用が足せませんでした。今のようにソファーや椅子に腰掛けるより、畳に正座でした。ですからどんなに悪い膝でも、腐ったような膝でも、しっかり伸びなくても、曲がるだけは曲がっていました。しっかり深く曲げるという一番膝の大切な運動をさせないのですから、悪くなって当たり前です。正座から立ち上がる事と比べると、椅子から立ち上がる筋肉の運動量は僅かです。こんなところにも筋肉が使われない原因があります。ベッドもしかりです。寝たきりになって初めてベッドは使いましょう。ベッドは介護する人が楽なように使うものです。膝を曲げると水が溜まると思っている先生方は多いと思います。逆です。しっかり曲げないから、水が溜まるのです。膝関節はご存知のように、関節包に包まれています。この関節包は薄い膜で浸透圧は、こぼした水にティッシュペーパーを被せてさっと滲み込む程度と言われています。この関節包の内側に炎症物質が目詰まりを起こして、関節液の循環ができなくなって水が溜まってしまうらしいのです。ですから膝をしっかり曲げてあげると、目詰まりした関節包内に溜まった水は、強制的に関節包外に出て、新しい関節液の循環が始まります。結果、水は溜まらなくなります。曲げない生活様式こそ、これだけ膝の治らない患者さんを増やし続けている原因の一つです。しっかり曲げましょう。膝の可動域の増大は、患者さんが実感できる成功体験です。日に日に可動域が増えてくることは、治療の励みになり、通院頻度のアップにつながります。また、腰や股関節、足関節などに、膝の曲らない分の負担が軽くなり、腰痛改善にもつながります。
  5. 治らないのは年齢のせいではありません
    70歳を越えると誰でも悪いことはすべて歳のせいにしています。年だからしょうがない!年を取ると誰でもそう(だめに)なる。この考え方も世の中の間違った概念の最たるものです。老人は膝が悪くて当たり前、膝が治らないのは、年のせい。これでは治るわけがありません。若くたってだめな人はだめ、治らないと思って治るわけがないです。
患者さんの体の良いところを探しましょう

1. から 5. まで、全く反対のことを書いてみました。ネガティブな説明ではけっして治療の役に立たないどころか、この暗い、夢も希望も無いような説明が、治らない多くの患者さんを作ってきたのです。

今からさっそく試してみてください。患者さんのお身体に関するすべてのネガティブな言葉かけは止めにして、ポジティブな言葉かけをしてみてください。患者さんの身体の良いところを探して、どんどん褒めてあげてください。けっして悪いところを指摘してはいけません。骨盤が曲っている、脚の長さが違っている、他所の治療院で指摘されたご自分の身体の悪いところを、患者さんは忘れません。心の奥深くにしまい込んで、事あるごとに、今回の腰痛は骨盤が曲っているせいだと、関連付けているのです。患者さんがご自分の身体の悪いところの同意を求めてきたら、やんわりと否定してください。「けっして○○さんの思っているような状態ではありませんよ。すばらしいお体ですよ。」先生方のこの一言で、患者さんは救われます。悪いところを指摘しても治療の役には立ちません。百害あって一利なしです。間違った思い込みから解放することが私たちの治療の第一歩です。ただ、それぞれ価値観の異なった人に説明してわかってもらうためには、説得力のある説明、前向きな情報の提供、正確な知識が治療者側にもとめられます。

今までの先生方の治療にポジティブな言葉かけをプラスするだけで、治療効果の大きな違いに、驚かれることでしょう。決して治療法や技術ではありません。私自身、今もって驚きの毎日です。

慢性痛症

膝痛、腰痛などで、長期にわたって痛みが続いている患者さんは、痛みが複雑です。ただ単に罹患している期間が長いという捉え方ではなく、痛みそのものが病気である慢性痛症として治療する必要があります。

慢性痛症とは?

痛みの分類の一つとして「急性痛」と「慢性痛」という言葉が用いられています。ご存じのように「急性痛」は身体のどこかが傷つくと、そこから発せられた信号が脳へと伝えられて生じる痛みです。この痛みは傷や病気に伴う「症状」としての痛みですから、原因となる傷や病気が治れば痛みも警告信号としての役目を終えて消えていきます。一方「慢性痛」と呼ばれる痛みは、従来急性痛が長引いたものと考えられてきました。しかし、原因となった傷はすでに治っているのに痛みが治まらなかったり、検査ではどこも病巣はないのに、長期間にわたって痛みが続くという、急性痛のしくみでは説明のできない不思議な痛みがあることがわかってきました。このような不思議な痛みは急性痛とはまったく違ったしくみを持つ、新たに生まれた痛みの病気「慢性痛症」であることがわかってきました。強い痛みが長く続くなどのことが引き金になり、痛みの神経系に歪みが起こり、その歪みそのものが痛みの原因となると考えられています。痛み系が歪むと、本来なら痛みとして感じられないような軽い刺激や、寒さや気圧の変化、また感情が昂ぶったり、何かを思い出したりというきっかけでも、痛みが起きたりします。このような痛みは傷を知らせるものではないので、明らかに警告信号としての意義を失ってしまった痛みです。慢性痛症では急性痛と違って、その痛みは症状ではなく、「病気」そのものであり、その痛みのしくみから考えた治療が必要とされています。

慢性痛症であるが、急性痛を起こしている場合

慢性痛症であっても患者さんはそこが痛いと思っていたが、実はそれは防御姿勢が起こした痛みで、二次的に発生した痛みであって、つまり急性痛です。無理な姿勢(防御姿勢)を取り続け、二次的三次的な障害を起こし、急性痛を併せ起こしている患者さんが大半です。一方の脚が痛ければそれをかばうためにもう一方の脚にも障害が起こります。慢性症に対する治療と急性症に対する治療、両方を並行して行う必要性があります。

慢性痛症に心療内科の先生

患者さんは長期にわたって痛みにさらされているため、痛みによるストレス性の抑うつ状態である場合が多いです。慢性痛症の患者さんは感情面まで含めて治療をする必要があります。最近の腰痛特集の番組をみると二人の整形外科の先生ともう一人、心療内科の先生が登場しています。一昔前なら、腰痛番組に心療内科の先生が出演するなんて、考えられなかったことです。患者さんは「この痛みはもう治らない」「一生ついて回る責苦だ」というような考え方になっている患者さんも多いです。特に膝の痛みのある時は、安静に動かさないようにと指示されてきた患者さんは長期間「動かさない」「動かない」ことから廃用性機能障害を起こし、筋力の低下、関節硬縮といった身体的な悪循環を作り上げ、痛みがさらに増幅し「もう治らない」というような心理的な側面が脳まで含めた痛み系の悪循環をも作り上げ、痛みがさらに増幅してしまってしまうのです。このような患者さんは心療内科の先生の手助けが必要になります。腰痛、肩こりでも同様です。今まで不思議な世界であった心と体の関係がようやく当たり前に語られる時代がきているのです。私たち柔整師のところにもこのような患者さんは多くなっています。せっかく先生を頼って来院された患者さんを今までのような考え方で治療しても、治るどころかすぐに来院されなくなってしまいます。これだけ複雑な背景があるのですから、治療法がどうの、技術がどうのこうのという前に、その辺の整理ができていないと、治療のスタートラインにさえ、立たません。痛みに対する新しい考え方を取り入れて、新しい診療体系を作っていきましょう。

和の所作、正座の効用

戦後に洋式生活様式が入ってきて、椅子やソファーに腰かける生活があたりまえになっています。私たちの子供の頃は夕方、父親が仕事から帰ってくると、どこのお宅でも、夕飯が始まります。飯台といって低い脚のテーブルに正座をして食卓に着いたものでした。すべての動作、つまり立ち居振る舞いの基本は正座にありました。居とは正座のことです。80歳以上のお年寄りの方は皆このような正座が中心の生活様式でした。今でも食事の際に、椅子に正座をしてご飯を食べている方がおられます。正座が楽だからこのようの形を取られるのです。開業して30年経ちましたが、当時の方は明治、大正生まれの方がほとんどでした。当時はトイレも和式で必ず膝が曲がらないことには、用を足せない事態になってしまうのです。どんなことがあっても正座をしていたのです。
さらに今のように床がフローリングではなく、すべての部屋が厚床という畳敷きの部屋ばかりでした。当然、畳の上に正座を当たり前にしていました。
しびれが切れると、あぐらをかいたり、女性は長座、脚を伸ばして、また正座に戻ったものでした。あくまでも正座が生活の中心でした。

何時の頃から、整形外科の先生方が正座は良くない、軟骨がすり減るし、脚の形が悪くなるから、正座はしない方が良いということにしてしまいました。今現在でも、トイレは洋式、生活の様式で座るという行為をしなくても日常生活を送れる時代になっています。このような背景がひざ痛患者の増加している大元があります。

腹が据わる正座

昔の武士は「心はどこにあるか」と尋ねると、躊躇なく腹を指しました。
「誠」を大切にした武士は、それを疑われれば、切腹という手段で腹を開き、そこにある「明き清き心」、すなわち潔癖さを示しました。腹とは単に内臓が収まっている入れ物ではなく、魂の棲家でもありました。
切腹がなくなった現代にも腹を使った言葉は多く残っていて、実際によく使っています。

「腹を割って話す」
「腹を開く」  心を開いて話すこと
「腹に収める」 聞いた話を他人に話すべきではないこと
「腹蔵ない」 腹のなかに何も隠していないこと
「腹を探られる」 隠し事をしていると
「腹を見透かされる」 本心を相手に分かってしまう
「腹を括る」 重大な覚悟をすること
「腹ができている」「腹が太い」「太っ腹な人」
「腹を据えてかかる」
「腹が小さい」「腹がない」
「私腹を肥やす」

「腹に力を入れろ」「腹から声を出せ」
力を入れろといわれると筋肉を緊張させてしまいます。しかしこの行為は「力む」です。

「力を入れる」ことと、「力む」こととは違います。
「ちから」という言葉で大切なものは「ち」です。「ち」は「いのち」の「ち」です。「ち」に漢字を当てはめると「魂」とか「霊」になります。
「いのち」とは「息の魂」=「いのち」呼吸によって体内に吹き込まれた霊魂をいいます。「ちからを入れる」とはただ力むのではなく、そこに魂を吹き込むこと、このような行為なのです。
魂の棲家である腹に魂を吹き込み、腹全体がほどよい緊張を保っている状態、それが腹に力が入っている状態です。この状態こそ「腹が据わっている」状態です。

正座で上虚下実(じょうきょかじつ)をつくる

東洋医学では「上虚下実」の体を理想としてきました。
上虚下実とは上半身はすっと力が抜けて、下半身は充実して力が入っている状態、この反対は上半身がガチガチで下半身がふにゃふにゃになっている状態、ストレス社会で暮らす私たちは、上実下虚の人がほとんどです。精神的にも肉体的にも不安定な姿勢です。

東洋医学の理想的姿勢である「上虚下実」を作り出すものは「正座」です。
正座をすると上半身の重さにより下半身には自然と力が入ります。これは重力を使った力で「力む」ちからではなく、自然に力がはいった「ちから」ですから、魂も入り、意識も下半身に入ります。このように腹に自分の意識をもっていくと、上半身の力が抜けます。いつもは緊張している肩、首、背中が楽になっています。

肩こり

つらい肩こり、何とかならないの!

肩こりは腰痛の次に来院患者さんの多い疾患です。定期的、不定期に係わらず大切な治療患者さんです。どこの治療院でも来院頻度が上がると、その院の売り上げに大きく関係するといわれている肩こりです。肩こりに付随した症状として、肩こりがひどくなると頭痛が発現したり、生理の日が近づくと、また生理期間中に肩こりがつらくなったり、肩こりもいろいろなタイプがあります。本人にしてみると、ほんとうに辛そうです。私たち治療家にしてみると、何とか治らないかと思います。治してあげたい気持ちになります。また、若い人でもお年寄りでも猫背を治したいと来院される方も多いです。他人から「あなた、猫背だね」とか「背中が丸くなってきたね」と言われて来院される人もいます。だいたい姿勢の良くない人は肩こり持ちのようですね。

不良姿勢が続くことによる肩こり

頭の重さは体の8~10%といわれています。体重が5kgの人なら頭の重さは約4kg位になります。この4kgの重さを支えているのは背骨です。当たり前ですが、筋肉では支えられません。筋肉自体の仕事は頭を動かすことがメインです。しかし不良姿勢(横から見た頭の位置が体の抗重力ラインより前にある)により、首から方の筋肉に頭の重さを支える仕事を手伝わせているのです。皆さん、実験してみてください。2リッター入りのペットボトルを2個、つまり4kgの重さのペットボトルを両手で肩の高さで持ち上げ続けてみてください。どなたでも3分とできないと思います。しかし実際、私たちの首から肩の筋肉はこれと同じことをがんばってやってくれているのです。筋骨格だけで考えてみれば頭の重さを支えきれず、肩がこったよーというサインをだしてしまうのです。そして整体や接骨院で、揉んだり電気治療を受けに来院されることになります。これが肩こりの大きな原因の一つ、筋・骨格面の問題です。

職場の上司が代わったら、肩こりが治った!

今年の7月頃でしたか、肩こりで辛くてよく来院されていた男性患者さんの奥さんが子供さんの来院について来られました。「お父さんの肩こりはどんな具合なの?」聞いたところ、「上司が代わったら肩こり治ったみたい。肩こり、言わなくなくなりましたよ」との答えが返ってきたのです。なるほど、職場とか職種が代わって肩が凝らなくなるというパターンはよくあるけど、いやな上司が肩こりの原因だったとは?!でも、この患者さんを取り巻く複雑な社会環境や、心理的な面から診れば、特別驚くようなことでもないのです。ストレス(心)と体の関係があるということです。

ストレス時に起こる身体の反応

ストレスは脳、神経、体に以下のような影響を及ぼします。

  1. 普質が意識や理性を司り通は脳の大脳新皮、心と体のバランスは保たれています。
  2. しかし、危険を察知すると、潜在意識(感性)に関係している大脳辺縁系が「戦う」か「逃げる」ために大脳新皮質(意識)を無視して体に勝手に命令を出していきます。
  3. 大脳辺縁系はまず、視床下部を通じて自立神経系に働きかけます。
  4. そして瞬時に「戦う」か「逃げる」ことができるように心臓をドキドキ(心拍数を上昇)させます。そして使わない胃や腸などの消化器官の働きを弱めます。本能的に危険に対処するのは生命の存続に欠かせないからです。
  5. また、視床下部からの命令で副腎皮質はホルモンを分泌します。このホルモンは全力で戦ったり逃げたりするためのエネルギーの元になるブドウ糖を血液に送り込む働きがあります。このホルモンは体の免疫を低下させるといわれています。

このようにストレスは体に通常の自立神経の働きや、ホルモンの分泌を変えてしまうだけでなく、免疫(病原菌と戦う)力もおとろえてしまうといわれています。しかも、この状態は本人が意識しないうちに起こるサイクルで、例えばレモンを見ると唾が出てくるようにかってに命令してかってに動いているのです。自分ではコントロールできない本能的な条件反射なのです。こんな普通でない状態が一時的ならまだいいのですが、長期間にわたって続けば、誰だって病気になってしまいます。

何度も繰り返す症状

病的な例として、様々なストレスがあると、胃の緊張が継続され胃潰瘍などの症状が起こることはよく知られています。このような心と身体の関係の関係による症状は内臓の病気だけでなく、腰痛や肩こり、頭痛など様々な症状に関係しているということが、一般的に当たり前のように知られるようになってきました。前述のいやな上司によりこの患者さんは「いやだな・・・文句の一つも言いたい・・・」それとも「この職場を辞めたい、逃げたい」と思って実行したでしょうか?そんなことは勿論しませんでした。がまんしました。がみがみ言われても「だめだめ仕事がなくなる。がまんがまん」と意識的に押さえ込んできたのです。するとそこでがまんしようという意識(理性)が「文句を言いたいよー、逃げたいよー」という潜在意識(感性)を押さえ込みストレスになります。私達が普段考えることができるのは、意識(理性)ですが、それは氷山の一角でその奥には潜在意識(感性)が深く眠っています。潜在意識にぎっしり押さえ込まれた自分では気付きにくい潜在的な感情が体に影響っを及ぼしているストレスです。会社を自分で辞めないか、上司が代わらない限りこの患者さんの肩こりは長期間にわたって続き、当院に頻繁に来院されたのです。たまたま運よく上司が代わったら、すっかり肩こりも治ってしまったのです。患者さんを人格を持った一人の人として、またその人を心理、社会的な側面から診ましょうという考え方が大切になってきています。この考え方は腰痛や肩こりだけに当てはまるのではなく、どんな疾患を診るにも大切な考え方です。

肩こりは揉んではいけないの?

よく整形外科の先生で肩こりを揉んではいけないとか、また治療家の中でも、揉めば揉むほど、強い刺激を体が求めるようになり癖になるからマッサージはよくないなどと言って憚らない方もいます。私たちの東洋医学を全面的に否定をされているようで辛くなります。私たち柔整も後療という形で実際は指圧、マッサージ様治療をしています。どういった根拠で、この長年続いている素晴らしい手技を否定しているのかを考えてみたときに、結局は同じ土俵で話し合っても、バックボーンにある考え方が違っているので、他を認めることなど、とうてい無理なわけです。

肩こりは日本人だけなの?

数年前に、県内のある治療家の書いた本を読んだのですが、その中に外人には肩こりが無いという内容のことが書いてありました。日本人と外人では骨格が違うからでしょうか?なぜ日本人だけが肩が凝るのでしょうか?不思議な話です。日本人に比べて外人さんの何が違って肩こりしないのか?はたして本当のことでしょうか?調べてみてもそのようなデータは見つかりません。でも、外人さんの肩こりがあろうが無かろうが、日本人には肩こりは間違いなくあるわけですから、どうでもよいことです。外人さんの生活習慣を真似れば肩こりは無くなるのでしょうか?肩こりが日本人特有の症状といって取り上げること自体がおかしな話です。だからこのようにすれば肩こりは解消しますという内容の方が大事です。

部分を見る医学から全体を見る医学へ

統合医療を唱えてホリスティック医療を実践されている帯津三敬病院名誉院長の帯津良一先生の著作「いい場を創ろう」の中の西洋医学を乗り超えてという小題での一文を紹介します。少し長い文面ですが、私たち治療家の指針となるものです。

私の専門の食道癌の場合、5年生存率は15パーセント前後のところで頭打ちになっていました。「15パーセント」という数字は、私がまだ駆け出しの医者で、いまから見るとあまり上等ではない環境のなかで手術をしていた時代とほとんど変わらない。ということは ---いまの医療はどこかおかしいのではないか、基本的に何かが足りないから成果が上がらないのではないか、そう思うようになったのです。そこで私が考えたのは、がん治療に中国医学を取り入れてみたらどうか、ということでした。これまで医学の中心であった西洋医学は「部分」を見る医学であり、点を見る医学にすぎない、それがネックになっているのではないかと考えたからです。身体の中の「点」(臓器)だけを見ていたのでは、医療が「いのち」にまで届かない。いのちにまで届かなければ、いくら医学が進歩したところで限界があるのではないか。たしかに西洋医学は「部分」を見ることには長けているけれども、部分と部分のつながりを見たり、その関係を捉えようとする視線を欠いている。しかし、一番大事なのは点と点のあいだのつながり、つまり「線」を見ることではないのか。それが私の直感でした。そこで「線」を見る医学「つながり」を見る医学はなにかと考え、辿り着いたのが中国医学だったのです。---中略---じっさい、臓器というものは、心臓でも肝臓でも、身体の中で孤立しているわけではありません。血液や神経、リンパ液などのはたらきによって他の臓器と連絡をとりながら身体全体として機能しています。中国医学はそうした全体性を見ようとするのです。それに対して西洋医学は障害の起こった臓器だけしか見ようとしない。だからがんのような難しい病気を相手にした場合、壁にぶち当たってしまうのではないか。---と考えたのです。西洋医学に比較した場合、中国医学は確かに科学的ではありません。しかし中国医学には、今触れた弁証論治のように、長いあいだの経験に基づいて人間をまるごと見ようとする伝統があります。人間を機械のように扱って、臓器をその部品のように見ている西洋医学とはそこが違います。西洋医学が「点」だけをみているとすれば、中国医学は「線」に目を注いでいる。関係を重視する医学だといえます。

部分から全体に、そしてエネルギーワークへ

帯津良一先生の考え方は私たち東洋医学をベースにしている治療家にとってはたいへん重要です。患者さんの体をまるごと相手にして、もう一歩進めて、その患者さんを取り巻く心理・社会的な面まで、全体の中での肩こりを考える必要があります。肩こりのする筋肉は身体の中で孤立しているわけではなく、多くの体中の筋肉と連携をとりながら、身体全体の一部として機能しているわけです。場合によっては先ほどの上司が代わったら、肩こりが治ってしまったという患者さんのように感情面のストレスまで治療の範囲を広げる必要がでてくる患者さんもいるのです。東洋医学では内臓の気(エネルギー)の流れを大切にして、筋肉の問題を、この気の流れを整えることにより解決します。例えば胃の気エネルギーが低下すると、胃から気エネルギーをもらって活動しているいろいろな筋肉、筋肉群は力を落としてしまいます。僧坊筋、肩甲挙筋などの頚部伸筋群(肩こりに関係する筋肉)も胃から気エネルギーをもらっています。姿勢筋である僧帽筋(抗重力筋)は胃からの気エネルギーの供給が低下すると両肩をきちんと後ろに引いて良い姿勢を維持できなくなります。手で食べ物をつかんで口に入れて咀嚼して胃に食べ物を落とすまでに使われる筋肉は、すべて胃がエネルギーを供給しているのです。持ちつ持たれつの関係です。胃はストレス臓器といわれるくらい日常生活からのいろいろなストレスを受けます。ストレスを受けると胃の気エネルギーが低下し、僧坊筋の力が落ちます。結果、肩が落ちて姿勢が悪くなります。猫背になってしまうと、気持ちまでなぜか落ち込んでしまいます。失敗した時とか勝負に負けたときの人のイメージをしてみてください。背中を丸くしてうなだれた姿勢ですよね。逆に、良いことがあったとか、勝負に勝った時など、頭をしっかり上げて胸をはって堂々としてますよね。人間は気持ちいかんで姿勢まで変わってくるのです。

病気の本当の原因

東洋医学の陰陽説では、あらゆる万物を男と女、昼と夜、プラスとマイナスの二つに分けて、そのバランスを保つことで調和が維持され、どちらか一方に偏るとバランスが乱れると説明しています。それと同じように人の心の中も「善と悪」がバランスよく共存することで、人間らしく生きること、健康的に生きることが可能なのです。マイナスの心ばかり認識しすぎるのも不健康ですが、プラスの心ばかり認識しすぎて、自然に発するマイナスな気持ちを排除しようとすると、心と体の調和が乱れて、不健康になります。自然に発するネガティブな気持ちを押し込めようとするのではなく、その気持ちも自分の心の一部として自分で自分を認めてあげることが大切です。問題となる相手や事柄を受け入れる前に、まずは自分が発しているマイナスな感情を受け入れましょう。ポジィティブな感情とネガティブな感情の共存は健康を、逆に対立は 不健康を招きます。自身の心の中で、「役に立ちたい」「助けてあげたい」「頑張らねば」というポジティブな気持ちがある一方で、「逃げたい」「悲しい」などネガティブな気持ちがあるということを、自分自身で認めないと体が元の悪いサイクルに戻りやすくまります。世間一般でも、病気の本当の原因はストレス(病は気から)だということは、なんとなく分かってきています。整形外科でも慢性腰痛の本当の原因はストレスだといい始めていますが、ごく一部です。これから少しづつでしょうが、この考え方も浸透してきます。ただ一般の病院では、そのための体とストレスを合わせる具体的な治療法がないのです。慢性痛は整形外科が診るのではなく、心療内科が診るようになってきています。

背中が丸くなる6つの理由

丹田を求めて

私たち治療家の下には腰痛、肩こり、膝痛など骨格系の問題を抱えた方のご来院がたいへん多いです。腰痛だろうが、肩こりだろうが筋肉、関節の問題はすべて体全体のバランスがくずれたことにより、たまたま腰痛になったり、肩こりになったり、膝痛になったりすると考えて、その痛みのでている部分的な治療より、まず全体のバランス調整をおこないます。

私たちの体にはセンターつまり中心点があります。丹田という中心点です。丹田呼吸といいますが、腹式呼吸のことです。この丹田が体のセンターになります。丹田に体の中心が揃った状態は、全身の筋肉の緊張が抜けて、脱力してたいへん気持ちの良い感覚が味わえます。よく言われる腹が据わった状態です。治療の目的もこの丹田に体のセンターを合わせることが一番の目的です。この丹田とセンターを合わせれば、筋骨格系の問題、内臓系の問題すべての問題が良い方向に向かい始め、治ります。

何を目的に治療をおこなっているのか?

立位で重力線からはずれないで立った状態では、上半身の筋肉はほとんど緊張(収縮)がありません。治療がうまくいくと、必ずこの筋肉の緊張のない体から力の抜けた状態になります。私たち治療家は、どのような治療手技を採ろうと、この脱力した体の状態を求めて、治療をおこなっているのです。痛みやしびれを取ることが治療の最終目的ですが、なぜ痛みが取れて治るかと言えば、筋肉の緊張が取れ、血流が回復し、疲労物質や痛みの発痛物質が血流により洗い流され、筋肉がリズミカルに収縮弛緩ができるようになることです。この時点ではもう痛みもしびれもありません。この脱力した体の状態が治る大前提だからです。

正座の効用

また、この脱力した状態は、まさしく正座の上半身です。正座は自然とこの緊張の無い状態を作っているのです。丹田と体のセンターが正座をするだけで、揃うのです。日頃から正座を中心に生活をされている方は、腹が据わり、つまらぬことでくよくよすることもなく、気持ちも前向きになります。人から好感をもたれるようになり、人生が開けてきます。運も付いて、より良い人生を過ごせるようになります。私が正座を勧める最たる理由です。

食事の際に、椅子で正座をしてごはんを食べている年長のお婆さんの姿を見たことありませんか。このお婆ちゃんは、正座があたりまえで楽だから正座で食事をしているのです。正座があたりまえになると、背中を猫背で丸くしている方がつらくて違和感がでて、自然と背中が伸びてしまうのです。このようなお年寄りは間違いなく姿勢は良い姿勢をしています。背筋を伸ばした良い姿勢と、楽な姿勢が一致した状態です。 また小さな子供でもテーブルの前で無意識に正座をして、何かやっていることがあります。正座がつらければ正座などするはずはありません。

なぜ繰り返し施術をおこなっても姿勢改善できないのか?

しかし治療に来られた患者さんに姿勢の大切さを話し、治療もセンターが丹田にくるように調整治療をおこなって、良い姿勢と楽な姿勢を一致させて、お帰りになっても、次回来院された際は、やはりまた背中を丸くして、左右両肩の筋肉から広背筋、腰筋、臀部筋まですべて緊張させた状態でお出でになります。この繰り返しです。
繰り返し、繰り返し治療をしても、また悪い姿勢に戻り、痛み、しびれがまた発現したり、長期間治らないのです。30年間治療家として、数多くの患者さんと接してきて、いろいろな原因を見つけ出して、対策を講じてきました。 これからなぜ猫背になるのか原因をまず探ってみます。

どうして背中が丸くなるのでしょう?

姿勢の悪い患者さんで、ベットに腰かけてもらい、横からその姿を見ると、C字形です。頭の位置は肩口より前に出て首から肩にかけての筋肉(僧帽筋)は触ってみるとコリコリです。広背筋群、腰部筋群、臀筋群などの状態を反らせるために使う筋肉群は硬く緊張しています。しかしこの姿勢をみなさんは「これが楽だ」といいます。どうして不良姿勢で体が緊張している状態なのに「楽だから」とおっしゃるのでしょうか?

長年この問題を考え続けています。良い姿勢で背筋を伸ばした方が楽で体の緊張がないのに、実際治療で良い姿勢に変化すると、本当の体の楽な状態を経験するのに、次回来院されるとまた背中を丸くした姿勢に戻っています。そして「この姿勢が楽だ」といいます。

まず、この答えの前に、ではなぜ背中が丸くなるかを考えてみます。6つの理由(問題)を考えました。

  1. 手元の作業は下を向かないとできないため、また上を向く動作が圧倒的に少ないため
  2. 手が前に来ると背中が丸まりやすくなるため
  3. 座った時のバランスの悪さを解消するため
  4. 背中を丸め続けていると、筋肉がその状態に慣れてしまうため
  5. 背中を丸め続けていると、骨盤が後ろ回転した状態になり、前回転しにくくなってしまうため
  6. 後ろ回転した骨盤に合わせて腰椎の後弯が強くなり、腰椎の前彎がしにくくなるため

1. ~ 3. は日常生活で誰しもこのような状態になります。その結果 4. ~ 6. のように人体構造の問題が発生してしまい、いくら治療しても背中が丸く、猫背になってしまうのです。

1. ~ 6. までそれぞれ詳しく説明します。

1. 手元の作業は下を向かないとできないため、また上を向く動作が圧倒的に少ないため

私たち人間の目は身体の頭の上部に付いており、しかも体の前にあります。目が体の後ろに付いている人はいません。高い位置と前方にあるためにいろいろな利点が生まれ、人間が生き延びてきたのでしょう。人は体の前を見て左右両手を前にして手を使ったいろいろな動作をします。後ろの動作は例えば前掛けの帯を後ろで結ぶとか、下着のホックを背中で留める、その程度です。この場合は目からの情報はありませんので、感で行う動作になります。もし目が頭の後ろにもう1セット付いていたなら、両手を後ろ手行う動作は、体の前で行う動作のようにもっと多くなっていたことでしょう。しかし人間は目が体の前に付いているために、手元の動作を下を向いておこなっています。最近は特にパソコン等で下を向く動作が一日中続くような仕事に付いている人がたいへん多くなってきています。また私たちは上を向く動作はほとんどありません。電球の玉を交換する、人によっては星空を見るとか、一日の中で上を向く動作は数えるほどしかないと思います。
重たい頭を常に下に向けることにより、背中が丸くなってあたりまえなのです。
下を向く動作は7節ある頸椎の前彎をなくし、後弯になってしまいいわゆるストレートネックといわれる状態になってしまうのです。前に倒れないように首の後ろの筋肉、広背筋、腰部筋、臀部筋が常に引っ張りバランスととっているのです。

2. 手が前に来ると背中が丸まりやすくなるため

私たちの両手は常に体の前に位置しています。右と左を共同作業で、いろいろな動作、仕事をおこなっています。つまり両肩の位置も内巻きになり、胸を張ることはほとんどありません。肩の位置が体の前に来ると背中が丸まってしまいます。昨日のニュースで東京株式市場の様子が映し出されていました。何十人もの人がパソコンの前で、両手を体の前にして、パソコンのキーボードの上に両手を置いて仕事をされている様子でした。皆さん全員、背中を丸くした猫背姿勢です。当たり前ですが両手を前に出さないと、パソコン業務はできません。このような状態が長時間、毎日続けば誰でも背中が丸くなってしまいます。

3. 座った時のバランスの悪さを解消するため

デスクワークでは椅子に腰かけます。その姿勢を思い浮かべてみてください。その姿勢は両足が体の前方に投げ出されています。またあぐらをかいても、長座をしても、両方の脚は体の前に必ず来ます。人体構造上、誰でもこのような状態になります。この状態を例えるならL字形のブックスタンドの形に似ています。体の安定したバランスを取るためには両側に支えのあるブックスタンドの方がバランスを取りやすくなります。人体も頭の位置を前に出す、つまり背中を丸くした方が腰かけた際、また、あぐらや長座の際には背中を丸くした方がバランス的には取りやすいと言えます。しかしこの状態は背骨で支えているのではなく、筋肉の助けをかりて(脊柱の後ろの伸展筋群を常時収縮させている状態)、バランスを取っている状態です。唯一両側に支えのあるブックスタンド形の姿勢は正座です。正座は筋肉の助けを借りなくても。背骨だけでバランスを取りながら座り続けることができる唯一の姿勢です。ぜひ正座を座る生活の中心にしてください。

1. 2. 3. の状態が長時間、長期間続くと 4. 5. 6. のような体の状態になってしまいます。
それでは 4. ~ 6. まで詳しく説明します。

4. 背中を丸め続けていると、筋肉がその状態に慣れてしまうため

猫背の患者さんに背中を伸ばしてもらうと、しばらくするとまた背中が丸くなり猫背に戻ってしまいます。これはその患者さんに、背中の筋肉が丸まってしまう癖が染みついているためです。年末にたくさん頂くカレンダーは、丸めて配られます。両手で伸ばして平らにして手を放すと、またすぐに勢いよく丸まってしまいます。まさしく猫背の方の背中の筋肉も、この年末のカレンダーと同じです。私は畳の上に敷いた絨毯の下に、この丸まったカレンダーを入れておきます。年末にカレンダーを張替えする頃になると、丸まったカレンダーの癖もすっかりとれて、きれいに壁に張ることができます。人間もこのカレンダーのように絨毯の下に入れると、猫背が治るといいですが、そういうわけにはいきません。猫背になっている方の良い姿勢と楽な姿勢は全く別なのです。ではこの筋肉の癖を取るには、どのようにすればいいのでしょうか?
繰り返し気づいた時には背筋を伸ばすことです。一日中、背中の事ばかりに気をやってばかりいられませんので、気付いた時でいいと思います。とにかく伸ばすことです。そして正座を心がけることです。人によって改善してくる期間はまちまちですが、ある時を境に少しずつ改善してきます。改善が進むと、不良姿勢になると、逆につらくなって、自然と背筋を無意識に伸ばすようになってきます。ここまでくれば背中を丸くした猫背姿勢はかなり改善されています。
良い姿勢と楽な姿勢が一致してきています。良い姿勢が楽なのはあたりまえですが、脳の勘違いにより長年、不良姿勢(猫背)が楽だと勘違いさせられてきたのです。
脳の勘違いを修正しましょう。

5. 背中を丸め続けていると、骨盤が後ろ回転した状態になり、前回転しにくくなってしまうため

正座の骨盤を横から見ると、骨盤が立っている(前傾)ように見えます。しかし、あぐらをかいたり、長座をしたり、背中を丸くしてイスに腰掛けている状態の骨盤はねて(後傾)います。後ろ回転して、寝てしまった骨盤は立てにくくなります。骨盤が寝てしまうと骨盤の上にのっている背骨は、横から見るとC字形で、猫背です。骨盤をたてるために使う筋肉群が使われにくくなり、ますます骨盤は起こしづらくなっていきます。

6. 後ろ回転した骨盤に合わせて腰椎の後弯が強くなり、腰椎の前彎がしにくくなるため

骨盤がいつも寝た状態の人は横から見ると、脊柱はCの字形です。いつもC字形の背骨の一節一節は、少しづつ背中側にずれてきます。特に腰椎の5節は体の前方に反った(前彎した)状態が重要ですが、この前彎が無くなり後弯になってしまいます。腰猫背のパターンです。結果、ますます体を反れなくなってきます。脊柱の24個の背骨は、自転車のチェーンのように関節を作りながら繋がっています。背中側にずれたいくつかの背骨は動きが悪くなり、さらに脊柱全体を反れない動きの悪い背骨にしてしまうのです。

以上のような理由で人は猫背になりやすく、背筋を伸ばし続けることはたいへんなのです。だからこそこの埋め合わせに、猫背矯正体操をおこなったり、正座を動作の中心にすえて姿勢の意識を持ち続けることが、何よりの解決法なのです。「良い姿勢の方が、体は楽だ」と感じることができるまで、がんばりましょう。

姿勢

姿勢

この言葉でどのようなイメージが思い浮かびますか?
長年、筋・骨格系の治療をやっていますと、私は背骨、つまり脊柱が思い浮かびます。
皆さんはどのような言葉が出てきますか?
良い姿勢と悪い姿勢ではどちらが大切ですかとお聞きすれば、どなたでも「いい姿勢が大事だよ」と、お答えになります。
悪い姿勢が良いという方は一人もいません。
分別のある方は全員が良い姿勢が大切だとわかっているのに、しかしこの世の中、どこを見渡しても良い姿勢の方はほとんど、見受けられません。
私たち治療家にとって姿勢の問題は最重要課題です。
姿勢は健康面、見た目、心の問題に大きく係っています。

「姿勢を正して、礼」

私の子供たちが小学校、中学校の頃、PTAの役員をやった時期がありました。
そんな関係で、よく学校に出入りしてみたのですが、あまりに学校の若い先生方の姿勢の悪さにがっかりするやら、驚きでした。子供たちの姿勢の悪さは言うに及ばずでした。今の学校では姿勢教育という考えも教えも、ありません。私たちの学校時代は、「姿勢を正して、礼」「姿勢を正して、おはようございます」このように何か始まるとか終了の際には、この「姿勢を正して…」という言葉があたりまえでした。教室でも先生がよく子供たちに注意をしていて、家に帰れば親父さんに、しょっちゅう姿勢を正されたものでした。

社会的にも、姿勢は関心が高く、良い姿勢は子供心に大切なものと感じていました。
姿勢が何となく大事ということはわかっていたものの、どうして、なぜ良い姿勢が大切ということは分かりません。

良い姿勢でいるとこんなに良いことが起きる、逆に悪い姿勢で人生を過ごすとこのような悪いこと、損をしてしまうことが発生していると、具体的なことがわかっていないから、理解できていないから、この世の中悪い姿勢だらけの人が多くなってしまったのです。具体的にメリット、デメリットを理解できれば悪い姿勢はできなくなります。いい姿勢があたりまえになります。

なぜ悪い姿勢は良くないか

まず、悪い姿勢のデメリットについてお話をする前に、この姿勢のことを根本的に深く理解ができるための4つの大前提について述べてみます。この4つを始めにご理解いただくと、これからの話がよりスムースに、うわべでなく本質的なことがご理解いただけます。

1)姿勢が大切なのは背骨が大切だから

背骨(脊柱)の中には大切な脊柱神経が入っています。この脊柱神経を守るためにこの脊柱があるのです。脊椎神経は3つです。

①手足を動かす運動神経
②内臓を動かす自律神経(交感神経と副交感神経)
③熱い、寒い、触れた等を感覚を司る知覚神経

この3つの神経が脊柱の中を通っており、この神経群を理想的な形で保護しています。姿勢が悪いと脊柱も曲がり、この3つの神経に問題を引き起こしてしまいます。姿勢が悪くて、背骨が良い人はいません、また背骨が悪くて姿勢の良い人もいません。つまり姿勢と背骨は表裏一対の関係です。もう一度、言いますが姿勢が大事なのは、背骨が大切だからです。

2)人間の体は柱が1本しかない高層ビルみたいなもの

私たちの上半身の重さを支えているものは何でしょうか?
筋肉でしょうか、皮膚ですか、内臓ですか?これらは軟部組織といいますが、この柔らかい組織では体重は支えられません。勿論、骨、つまり背骨(脊柱)が体の重さを支えている唯一の柱です。
さて、そこで高層ビルを思い浮かべてください。六本木ヒルズでもいいでしょう。高層ビルを支えているものは何でしょうか?
外壁でしょうか、窓枠ですか、窓ガラスでしょうか?
勿論、柱です。そして、六本木ヒルズの柱が1本しかないと想像してください。そして窓枠や外壁を取っ払って柱1本で立っている六本木ヒルズを想像ください。もしこのビルの柱が曲がっていたら、はたしてビルはまともに立つことができるでしょうか? 無理やり立てても、ちょっとした地震でも簡単に崩れてしまうことでしょう。

私たちの体も同様です。筋肉や内臓は重さを受け止めることはできません。背骨は唯一、上体の重さを受け止めることのできる柱なのです。
つまり曲がった背骨で体を支えるということは、六本木ヒルズを曲がった一本の柱で建設するようなものであるということです。

3)人間の体は痛みたくて痛むのではない

私たちの体には、病気になっても、ケガをしてもいつの間にか治ってしまうありがたい力があります。自然治癒力といい、健康に向かわせようとする力を誰でもが持っています。もし不健康に向かわせようとする力があったら、人類はとっくの昔に絶滅してしまったことでしょう。つまり、私たちの体に痛みがでるということは、痛まなくてはいけない理由があるということです。

肩こりなら、肩は凝りたくて凝っているのではないのです。腰痛なら腰は痛みたくて痛みを発しているのでないということです。この根本原因を無視して、痛みだけ黙らせようという考え方は、根本改善どことか、さらにひどい状況を招きかねないということです。もし、肩こり、腰痛の根本原因が「悪い姿勢」にあるとしたら、痛むことで、凝ることで、「悪い姿勢」を何とかしてほしいと訴えているのです。意味もなく、理由もなく体は痛んでいるのではないのです。痛むには痛むだけの理由があり、根本原因を治してほしいと訴えているのです。

4)実際に姿勢をとるのは自分自身である

例えば歯医者さんで、すばらしい歯の磨き方を習ったとします。歯科の名医が長年の研究で編み出したすばらしい磨き方です。このやり方で磨けば、歯垢も採れ、虫歯もなりません。このような磨き方を習ったとしても、実際に歯を磨くのは自分です。いくらすばらしい磨き方を知っていても、実際におこなわなければ、歯垢も虫歯もなくなりません。

同様に、実際に良い姿勢をとるのは自分自身です。悪い姿勢をとるのも自分です。この点が姿勢教育の難しい点です。他人の姿勢を改善させる難しさでもあるのです。
これから姿勢の大切さをお話しします。そして具体的にどうすればよいのかもお話しします。しかし知っているだけだは姿勢はけっして変わらないということをまず念頭に置いてください。

なぜ悪い姿勢は良くないかをお話しします。
まず、大きく分けて3つの問題が起きます。

  1. 見た目が悪い(印象が悪い)
  2. 精神的悪影響がでる
  3. 肉体的悪影響がでる

この3つに付いて解説します。

1)-1 代表的な表現「猫背」

「あなた、近頃猫背になったわね」といわれて、良かった、うれしいと思う人はいません。世間一般に「猫背」は見た目の悪い体の表現の代表だからです。
お年寄りの一般的なイメージは背中を丸くしている情景が浮かんできます。それだけ猫背で背中を丸くしていると、老けて見られてしまいます。せっかく美容院に行かれてきれいにヘアースタイルを整えても、高価なブランドの洋服を着ても、猫背でいるだけで、すべてだいなしです。

1)-2 代表的な表現「後ろ姿に歳が出る」

女性は年齢と共に着ている服やアクセサリーに少しでも若く見られたいと、いわゆる若作りをされる方が一般的です。しかし背中が丸いとせっかくの若作りも台無しになります。なぜでしょうか?世の中一般的に、背中が丸いと老けている、つまりお年寄り=背中が丸いということです。若作りなどしなくても、背筋が伸びていると若く見られるということです。

1)-3 代表的な表現「肩を落とす」

肩を落とすとはどのような状態の人をいうのでしょうか?がっくりと肩を落とした人は、何か不幸があったり、勝負に負けたり、いずれにしてもつらい状態に陥っているイメージです。つまり肩を落とした姿勢は、落ち込んでいる人のイメージがあるのです。猫背で背中が丸くなっている不良姿勢の人は、本人は特別、落ち込んでいないのに、周囲の人から落ち込んで見られてしまうのです。第一印象で人を遠ざけてしまっている可能性があります。例えば就職の面接や、お見合いの場でそのような印象を相手に与えてしまっているとすると、その人が「猫背」というだけで、就職や恋愛のチャンスを失っていたのかもしれません。長い人生で、人ばかりか、チャンスまで遠ざけてしまっているとしたら、想像する以上に恐ろしい「猫背」人生です。

姿勢の悪さを代表する3つの表現「猫背」「後ろ姿に歳が出る」「肩を落とす」を使って、姿勢が悪いと、人生いかに損をしてしまっているかをご理解いただけたと思います。

2)精神的な悪影響

今までは他人から見られて、損をしてしまっているということを、お話ししました。
次に他人からではなく、猫背になっている人自身の内面的な問題が出てきてしまい、その人の性格にまで影響していることについいて、お話しします。
ここで実際に皆さんでやっていたたきたいことがあります。

  1. 背中を丸めてみてください。
  2. 「私は元気いっぱいだ」と数回繰り返して言ってみてください。
  3. 背筋を伸ばしてください。
  4. 「私は落ち込んでいる」と数回繰り返して言ってみてください。

やっていただけたでしょうか?
1. 2. で背中を丸めて悪い姿勢をして「元気いっぱいだ」と言ってみても、自分自身に対して説得力がないと感じませんか?
3. 4. で背筋を伸ばして良い姿勢で「落ち込んでいる」と言っても、「そんなことないよ」という気がしませんか?

ここで大切なことは、他人がどのような印象を持つかではなく、自分自身の気分や気持ちに影響するということです。つまり猫背でいることで元気や活力がでなかったり、幸福なことや、楽しいことがそのまま素直に喜べなかったりしているかもしれないということです。このような状況が何年、何十年と続いているとしたら、その人の性格、人格や人柄にまで影響を及ぼしているということです。お歳と共に姿勢が猫背になってしまった人は、やる気が出なくなったり、根気が続かなくなったりするのは、ひょっとして、不良姿勢が元になっている可能性があります。

3)肉体的悪影響がでる
  1. 「呼吸が浅くなる」
  2. 「骨格への負担」
  3. 「筋肉への負担」
  4. 「神経への負担」

この4点についてみてきます。

1. 呼吸の問題

私たち人間は死ぬまで片時も呼吸をし続けています。まずは実験をしてみます。背中を丸くして猫背で深呼吸をしてみます。次に背筋を伸ばして良い姿勢で深呼吸をしてください。どちらが楽に多くの空気を吸い込むことができますか?あたりまえですが、良い姿勢に決まっています。駅の階段で、また自宅の階段で息切れして、はぁはぁしている方はいませんか。息切れの原因が不良姿勢にあるとしたら、不良姿勢を治さない限り、息切れは治りません。いい空気をたくさん一生涯吸い続けましょう。不良姿勢による酸素不足はとんでもない恐ろしいことだと気づいてください。死ぬまで呼吸はし続けるのです。

2. 骨格の問題

不良姿勢がいかに脊柱に問題を引き起こしているか、人間の体は柱が1本しかない高層ビルのようなものであるということを例にして、説明しました。本来の正しい姿勢の脊柱は横から見るとS字のカーブをしていて、このカーブにより、地面からの反力をスプリングのように吸収してくれています。不良姿勢つまり猫背でいると、横から見るとC字のカーブに見えます。この背中側に一番出っ張っているカーブの強い部位はたいへん負担がかかります。さらに、骨盤が後ろに回転してしまい、骨盤と脊柱をつないでいる左右の仙腸関節に問題が起き、慢性腰痛の元にもなります。負担のかかってしまった椎間板は簡単につぶれて飛び出してしまいます。またお年寄りはしりもちを突くと、C字のカーブの一番強い部位、背中側に一番飛び出している脊椎の1節が圧迫骨折を起こしてしまいます。
また猫背がいかにあらゆる人体の関節の可動域を狭めてしまうか、肩関節を使って実験してみます。まず不良姿勢で両上肢を横から頭の方へ上げてみます。途中で腕が上がらなくなります。しかし良い姿勢で同様のことをしてみると、両腕は両耳に付くくらい上げることができます。肩だけではありません。不良姿勢により、あらゆる関節の動く範囲が狭められてしまっているのです。スポーツ選手なら関節の可動域が狭くなることは、いくらストレッチをおこなっても、効果は半減します。さらにケガが多発して選手生命を奪ってしまうことにもなりかねません。不良姿勢による骨格面の損失は、計り知れないものがあるということを、もっともっとご理解ください。

3. 筋肉の問題

不良姿勢による慢性肩こり、腰痛などは凝ってあたりまえ、張ってあたりまえ、痛くてあたりまえなのです。筋肉の問題は、すべてその問題が発現している筋肉に負担をかけている体の使い方、つまり不良姿勢がひきおこしているということを、知ってください。画びょうを踏んで痛いですよね。あたりまえですが画びょうが足裏に刺さったまま、平気で歩くと同様、不良姿勢で痛みが出ない、コリが出ない方が心配なのです。猫背から起こる痛みやコリは、痛くてあたりまえ、凝ってあたりまえなのです。不良姿勢の改善なくして筋肉の問題の解決はありません。

4. 神経の問題

背中に脊柱がありますが、その脊柱の中に脊髄神経という神経の束が通っています。その脊柱の一節一節の間にできた隙間から、左右対称に神経がでています。手足を動かす運動神経、内臓に行く自律神経、知覚を感じる知覚神経の3つの神経がでています。背骨を歪めるような悪い姿勢は、神経に悪影響を及ぼします。運動神経に信号がきちんと伝わらないと、運動機能の低下に、自律神経に信号が伝わらなければ、内臓の機能低下を引き起こし、知覚神経に伝わらなければ、感覚や知覚異常を引き起こしてしまいます。運動神経、自律神経、知覚神経に密接に関係する背骨に負担をかけている不良姿勢は、このような問題を引き起こしているのです。内臓の機能低下が、背骨を治療して治っていることを、もっと知っていただきたいです。

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